言語

SF 2-A12
SF 2H‑A12

オリジナル取扱説明書

文書について

本書について

  • ご使用前に本書をすべてお読みください。このことは、安全な作業と問題のない取扱いのための前提条件となります。
  • 本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。
  • 取扱説明書は常に製品とともに保管し、他の人が使用する場合には、製品と取扱説明書を一緒にお渡しください。

記号の説明

警告表示

警告表示は製品の取扱いにおける危険について警告するものです。以下の注意喚起語が使用されています:
危険
危険
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる危険性がある場合に注意を促すために使われます。
警告
警告
  • この表記は、重傷あるいは死亡事故につながる可能性がある場合に注意を促すために使われます。
注意
注意
  • この表記は、身体の負傷あるいは物財の損傷が発生する可能性がある場合に使われます。

本書の記号

本書では、以下の記号が使用されています:
Image alternative 使用前に取扱説明書をお読みください
Image alternative 本製品を効率良く取り扱うための注意事項や役に立つ情報
Image alternative リサイクル可能な部品の取扱い
Image alternative 工具およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません

図中の記号

図中では以下の記号が使用されています:
Image alternative この数字は本取扱説明書冒頭にある該当図を示しています
Image alternative 付番は図中の作業手順の順序に対応していて、本文の作業手順とは一致しない場合があります
Image alternative 概要図 には項目番号が付されていて、製品概要 セクションの凡例の番号に対応しています
Image alternative この記号は、製品の取扱いの際に特に注意が必要なことを示しています。

製品により異なる記号

製品に表示されている記号

製品には以下の記号が使用されている場合があります:
Image alternative 本体は、iOS および Android プラットフォームと互換性のある NFC テクノロジーをサポートしています。
Image alternative Li-Ionen バッテリー
Image alternative 使用されている Hilti Li-Ion バッテリーのモデルシリーズ。正しい使用 の章の記載に注意してください。
Image alternative バッテリーは決して打撃工具として使用しないでください。
Image alternative バッテリーは落下させないでください。ぶつけたり、あるいはその他の理由で損傷しているバッテリーは使用しないでください。
Image alternative 無負荷回転数
Image alternative 毎分回転数
Image alternative 直流
Image alternative ねじ締め
Image alternative 回転のみ
Image alternative 回転+打撃(回転 + 打撃)

製品情報

Image alternative 製品はプロ仕様で製作されており、その使用、保守、修理を行うのは、認定を受けトレーニングされた人のみに限ります。これらの人は、遭遇し得る危険に関する情報を入手していなければなりません。製品およびアクセサリーの使用法を知らない者による誤使用、あるいは規定外の使用は危険です。
機種名および製造番号は銘板に表示されています。
  • 製造番号を以下の表に書き写しておいてください。ヒルティ代理店やサービスセンターへお問い合わせの際には、製品データが必要になります。
    製品データ
    機種名:
    SF 2-A12
    SF 2H-A12
    製品世代:
    02
    製造番号:

適合宣言

Image alternative
当社は、単独の責任において本書で説明している製品が有効な基準と標準規格に適合していることを宣言します。適合宣言書の複写は本書の末尾にあります。
技術資料は本書の後続の頁に記載されています:
Hilti Entwicklungsgesellschaft mbH | Zulassung Geräte | Hiltistraße 6 | 86916 Kaufering, DE

安全

電動工具の一般安全注意事項

Image alternative 警告事項 本電動工具に付属のすべての安全上の注意、指示事項、図、および製品仕様をお読みください。 以下の指示を守らないと、感電、火災および/または重傷事故の危険があります。
安全上の注意および指示事項が書かれた説明書はすべて大切に保管してください。
安全上の注意で使用する用語「電動工具」とは、お手持ちの電動ツール(電源コード使用)またはバッテリーツール(コードレス)を指します。
作業環境に関する安全
  • 作業場はきれいに保ち、十分に明るくしてください。 ちらかった暗い場所での作業は事故の原因となります。
  • 爆発の危険性のある環境(可燃性液体、ガスおよび粉じんのある場所)では電動工具を使用しないでください。 電動工具から火花が飛散し、粉じんや揮発性ガスに引火する恐れがあります。
  • 電動工具の使用中、子供や無関係者を作業場へ近づけないでください。 作業中に気がそらされると、本体のコントロールを失ってしまう恐れがあります。
電気に関する安全注意事項
  • 電動工具の接続プラグは電源コンセントにきちんと適合しなければなりません。 プラグは絶対に変更しないでください。 保護接地した電動工具と一緒にアダプタープラグを使用しないでください。 オリジナルのプラグと適切なコンセントを使用することにより、感電の危険を小さくすることができます。
  • パイプ、ラジエーター、電子レンジ、冷蔵庫などのアースされた面に体の一部が触れないようにしてください。 体が触れると感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を雨や湿気から保護してください。 電動工具に水が浸入すると、感電の危険が大きくなります。
  • 電動工具を持ち運んだり、吊り下げたり、コンセントからプラグを抜いたりするときは、必ず本体を持ち、電源コードを持ったり引っ張ったりしないでください。 電源コードを火気、オイル、鋭利な刃物、可動部等に触れる場所に置かないでください。 電源コードが損傷したり絡まったりしていると、感電の危険が大きくなります。
  • 屋外工事の場合には、必ず屋外専用の延長コードを使用してください。 屋外専用の延長コードを使用すると、感電の危険が小さくなります。
  • 湿った場所で電動工具を作動させる必要がある場合は、漏電遮断器を使用してください。 漏電遮断器を使用すると、感電の危険が小さくなります。
作業者に関する安全
  • 電動工具を使用の際には、油断せずに十分注意し、常識をもった作業をおこなってください。 疲れている場合、薬物、医薬品服用およびアルコール飲用による影響下にある場合には電動工具を使用しないでください。 電動工具使用中の一瞬の不注意が重傷の原因となることがあります。
  • 個人用保護具および保護メガネを常に着用してください。 負傷の危険を低減するために、電動工具の使用状況に応じた粉じんマスク、耐滑性の安全靴、ヘルメット、耳栓などの個人用保護具を着用してください。
  • 電動工具の意図しない始動を防止して下さい。 電動工具を電源および/またはバッテリーに接続する前や本体を持ち上げたり運んだりする前に、本体がオフになっていることを必ず確認してください。 オン/オフスイッチが入っている状態で電動工具のスイッチに指を掛けたまま運んだり、電源に接続したりすると、事故の原因となる恐れがあります。
  • 電動工具のスイッチを入れる前に、必ず調節キーやレンチを取り外してください。 調節キーやレンチが本体の回転部に装着されたままでは、けがの原因となる恐れがあります。
  • 作業中は不安定な姿勢をとらないでください。 足元を安定させ、常にバランスを保つようにしてください。 これにより、万一電動工具が異常状況に陥った場合にも、適切な対応が可能となります。
  • 作業に適した作業着を着用してください。 だぶだぶの衣服や装身具を着用しないでください。 髪、衣服、手袋を本体の可動部に近づけないでください。 だぶだぶの衣服、装身具、長い髪が可動部に巻き込まれる恐れがあります。
  • 吸じんシステムの接続が可能な場合には、これらのシステムが適切に接続、使用されていることを確認してください。 吸じんシステムを利用することにより、粉じん公害を防げます。
  • 電動工具の取扱いに熟練している場合にも、正しい安全対策を遵守し、電動工具に関する安全規則を無視しないでください。 不注意な取扱いは、ほんの一瞬で重傷事故を招くことがあります。
電動工具の使用および取扱い
  • 無理のある使用を避けてください。 作業用途に適した電動工具を使用してください。 適切な電動工具の使用により、能率よく、スムーズかつ安全な作業が行えます。
  • スイッチが故障している場合には、電動工具を使用しないでください。 スイッチで始動および停止操作のできない電動工具は危険ですので、修理が必要です。
  • 本体の設定やアクセサリーの交換を行う前や本体を保管する前には電源プラグをコンセントから抜き、および/または脱着式のバッテリーを取り外してください。 この安全処置により、電動工具の意図しない始動を防止することができます。
  • 電動工具をご使用にならない場合には、子供の手の届かない場所に保管してください。 電動工具に関する知識のない方、本説明書をお読みでない方による本体のご使用は避けてください。 未経験者による電動工具の使用は危険です。
  • 電動工具とアクセサリーは慎重に手入れしてください。 可動部分が引っ掛かりなく正常に作動しているか、電動工具の運転に影響を及ぼす各部分が破損・損傷していないかを確認してください。 電動工具をご使用になる前に、損傷部分の修理を依頼してください。 事故の多くは保守管理の不十分な電動工具の使用が原因となっています。
  • 先端工具は鋭利で汚れのない状態を保ってください。 お手入れのゆきとどいた先端工具を使用すると、作業が簡単かつ、スムーズになります。
  • 電動工具、アクセサリー、先端工具などは、それらの説明書に記載されている指示に従って使用してください。 その際は、作業環境および用途についてもご注意ください。 指定された用途以外に電動工具を使用すると危険な状況をまねく恐れがあります。
  • グリップとグリップ面は乾燥した清潔な状態に保ち、オイルやグリスの付着がないようにしてください。 グリップやグリップ面が滑りやすい状態になっていると、予期していない状況が発生した際に電動工具を安全に使用/制御できません。
バッテリー工具の使用および取扱い
  • バッテリーを充電する場合は、必ずメーカー推奨の充電器を使用してください。 特定タイプのバッテリー専用の充電器を他のバッテリーに使用すると、火災の恐れがあります。
  • 電動工具には、必ず指定されたバッテリーを使用してください。 指定以外のバッテリーを使用すると、負傷や火災の恐れがあります。
  • 使用されていないバッテリーの近くに、事務用クリップ、硬貨、キー、釘、ネジ、その他の小さな金属物を置かないでください。電気接点の短絡が起こることがあります。 バッテリーの電気接点間が短絡すると、火傷や火災が発生する危険があります。
  • 正しく使用しないと、液漏れが発生することがあります。 その場合、漏れた液には触れないでください。 もしも触れてしまった場合は、水で洗い流してください。 バッテリー液が眼に入った場合は、水で洗い流してから医師の診察を受けてください。 流出したバッテリー液により、皮膚が刺激を受けたり火傷を負う恐れがあります。
  • 損傷したあるいは変更が加えられたバッテリーは使用しないでください。 損傷したあるいは変更が加えられたバッテリーは、予測不可能な挙動により爆発あるいは負傷事故を発生させる危険があります。
  • バッテリーは火気あるいは高温に曝さないでください。 火気あるいは 130 °C(265 °F)を超える高温は、爆発の原因となることがあります。
  • 充電に関するすべての指示事項に従い、バッテリーあるいはバッテリー工具は、決して取扱説明書に記載された温度範囲外で充電しないでください。 正しくない充電あるいは許容温度範囲外での充電により、バッテリーが破壊され火災が発生する危険があります。
サービス
  • 電動工具の修理は必ず認定サービスセンターにお申し付けください。また、必ず純正部品を使用してください。 これにより電動工具の安全性が確実に維持されます。
  • 損傷したバッテリーは決して手入れや保守を行わないでください。 バッテリーの保守作業はすべて、メーカーあるいは権限のあるお客様サービスセンターが行うものとします。

ドリルに関する安全上の注意

SF 2-A12
すべての作業に関する安全上の注意
  • 隠れた電線に先端工具またはねじが接触する可能性のある作業を行う場合は、電動工具を絶縁されたグリップ面で保持するようにしてください。 通電しているケーブルと接触すると、本体の金属部分にも電圧がかかり、感電の危険があります。
SF 2H‑A12
すべての作業に関する安全上の注意
  • 打撃+回転の際は耳栓を着用してください。 騒音により、聴覚に悪影響が出る恐れがあります。
  • 隠れた電線に先端工具またはねじが接触する可能性のある作業を行う場合は、電動工具を絶縁されたグリップ面で保持するようにしてください。 通電しているケーブルと接触すると、本体の金属部分にも電圧がかかり、感電の危険があります。
長いドリルビットを使用する際の安全上の注意
  • 決してドリルビットの最大許容回転数を超過する回転数で作業しないでください。 回転数が高くてドリルビットが作業材料と接触せず自由に回転できる状態にあると、ドリルビットは簡単に曲がってしまうことがあり、これが負傷の原因となることがあります。
  • 穿孔作業は、常にドリルビットが作業材料と接触している状態で低い回転数から始めるようにしてください。 回転数が高くてドリルビットが作業材料と接触せず自由に回転できる状態にあると、ドリルビットは簡単に曲がってしまうことがあり、これが負傷の原因となることがあります。
  • 過度な力を加えず、常にドリルビットの縦方向にのみ力が作用するようにしてください。 ドリルビットは曲がって折れてしまうこと、あるいはコントロールを失って負傷の原因となることがあります。

バッテリーの慎重な取扱いおよび使用

  • Li‑Ion バッテリーの搬送、保管、作動については特別規定を守ってください。
  • バッテリーは高温、直射日光および火気を避けて保管してください。
  • バッテリーを分解したり、挟んだり、80 °C(176°F)以上に加熱したり、燃やしたりしないでください。
  • 衝撃を受けたことのあるバッテリー、1 m を超える高さから落下したことのあるバッテリー、あるいはその他の損傷を被っているバッテリーを使用あるいは充電しないでください。この場合には、必ず最寄りの Hilti  サービスセンター にご連絡ください。
  • バッテリーが掴むことのできないほどに熱くなっている場合は、故障している可能性があります。バッテリーを、目視確認が可能で可燃物のない場所に、可燃性の資材から十分な距離を設けて置いてください。バッテリーを冷ます。1 時間の経過後にも掴むことのできないほどに熱い場合は、そのバッテリーは故障している可能性があります。Hilti サービスセンター に連絡してください。

その他の安全上の注意

作業者に関する安全
  • 本製品は、必ず技術的に問題のない状態で使用してください。
  • 本体は決して加工や改造を加えないでください。
  • ドリルドライバーのランプ(LED)を直接のぞき込んだり、LED で他の人の顔を照射したりしないでください。眼がくらむ恐れがあります。
  • 回転部分には手を触れないでください。本体の電源は必ず作業場で入れてください。回転部分、特に回転している先端工具は負傷の原因となります。
  • 保護手袋は先端工具の交換時にも着用してください。先端工具に触れると、切創事故や火傷の原因となることがあります。
  • 本体は常に、グリップを掴んで確実に保持してください。先端工具がブロックされると、本体はその高いトルクのために先端工具回転方向と反対の方向へ回転することがあります。
  • 作業場の良好な換気に注意し、必要に応じてそれぞれの粉じんに適した防じんマスクを着用してください。作業者や近くにいる人が粉じんに触れたり吸い込んだりすると、アレルギー反応や呼吸器疾患を起こす可能性があります。カシやブナ材などの特定の粉じんは、特に木材処理用の添加剤(クロム塩酸、木材保護剤)が使用されている場合、発ガン性があるとされています。アスベストが含まれる母材は、必ず専門家が取り扱うようにしてください。
  • 休憩を取って、指を動かして血行を良くするように心がけてください。長時間作業の際には、振動により指、手あるいは手首の関節の血管あるいは神経系に障害が発生する可能性があります。
電気に関する安全注意事項
  • 作業を開始する前に、作業領域に埋設された電線、ガス管や水道管がないかを調査してください。誤って電線を損傷すると、本体外側の金属部分により感電事故が発生する可能性があります。
電動工具の慎重な取扱いおよび使用
  • 作業材料を固定します。作業材料を締め付ける時は、クランプあるいは万力を使用してください。この方が手で押さえるよりも確実であり、また本体の操作に両手を自由に使うことができます。
  • 先端工具がブロックしたら直ちに電動工具をオフにします。本体は側方へとずらすことができます。
  • 電動工具は停止するまで置かないでください。

製品の説明

製品概要

Image alternative
  1. クイックリリースチャック
  2. トルク設定リング
  3. 機能設定リング(SF 2H ‑A のみ)
  4. 速度選択スイッチ
  5. 正回転/逆回転切り替えスイッチ(スイッチオンロック付き)
  6. グリップ
  7. LED ランプ
  8. ベルトフック(オプション)
  9. バッテリー充電状態インジケーター
  10. バッテリーリリースボタン
  11. 回転数制御付き無段変速スイッチ

正しい使用

本書で説明している製品は、ねじの取付けと取外し、金属、木材およびプラスチックへの穿孔のための手持ち使用の充電式ドリルドライバーです。

  • 本製品には、必ず Hilti の B 12 シリーズの Li-Ion バッテリーを使用してください。

  • これらのバッテリーには、必ず Hilti の C4/12 シリーズの充電器を使用してください。

充電状態インジケーター

Li-Ion バッテリーの充電状態は、リリースボタンを軽く押すと表示されます。
状態
意味
4 個の LED が点灯。
充電状態:75 %...100 %
3 個の LED が点灯。
充電状態:50 %...75 %
2 個の LED が点灯。
充電状態:25 %...50 %
1 個の LED が点灯。
充電状態:10 %...25 %
1 個の LED が点滅。
充電状態:< 10 %
コントロールスイッチの操作中は充電状態の読み取りは行えません。

過負荷保護機構および過熱保護機構

本体には電子過負荷保護機構および過熱保護機構が装備されています。過負荷あるいは過熱の際、本体は自動的にオフになります。コントロールスイッチを放して押し直すと、オンになるまでに時間がかかる場合があります(本体の冷却段階)。
過負荷または過熱は充電状態インジケーターによっては表示されません。

本体標準セット構成品

(振動)ドリルドライバー、取扱説明書。
その他のご使用の製品用に許可されたシステム製品については、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group でご確認ください。

製品仕様

製品仕様


SF 2-A12
SF 2H-A12
定格電圧
10.8 V
10.8 V
重量(EPTA プロシージャ 01 に準拠)
1.1 kg
1.2 kg
全負荷回転数
1 速
0/min … 400/min
0/min … 400/min
2 速
0/min … 1,560/min
0/min … 1,560/min
トルク(軟材質ネジ用)Image alternative
≤ 21 Nm
≤ 21 Nm
トルク設定(15 ステップ)Image alternative
0.5 Nm … 5 Nm
0.5 Nm … 5 Nm
クイックリリースチャックのクランプ
0.8 mm … 10 mm
0.8 mm … 10 mm
Ø ドリルビット(軟質木材)
0.8 mm … 14 mm
0.8 mm … 14 mm
Ø ドリルビット
0.8 mm … 10 mm
0.8 mm … 10 mm
Ø ドリルビット(金属)
0.8 mm … 6 mm
0.8 mm … 6 mm
作動時の周囲温度
−17 ℃ … 60 ℃
−17 ℃ … 60 ℃
保管温度
−20 ℃ … 70 ℃
−20 ℃ … 70 ℃

バッテリー

バッテリー作動電圧
10.8 V
作動時の周囲温度
−17 ℃ … 60 ℃
保管温度
−20 ℃ … 40 ℃
充電開始時のバッテリー温度
−10 ℃ … 45 ℃

騒音および振動値について(EN 62841 準拠)

本説明書に記載されているサウンドプレッシャー値および振動値は、規格に準拠した測定方法に基づいて測定したものです。電動工具を比較するのにご使用いただけます。曝露値の暫定的な予測にも適しています。
記載されているデータは、電動工具の主要な使用方法に対する値です。電動工具を他の用途で使用したり、異なる先端工具を取り付けて使用したり、手入れや保守が十分でないまま使用した場合には、データが異なることがあります。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく高くなる可能性があります。
曝露値を正確に予測するためには、本体のスイッチをオフにしている時間や、本体が作動していても実際には使用していない時間も考慮しなければなりません。このような相違により、作業時間全体で曝露値が著しく低くなる可能性があります。
作業者を騒音および/または振動による作用から保護するために、他にも安全対策を立ててください(例:電動工具および先端工具の手入れや保守、手を冷やさないようにする、作業手順の編成)。
騒音排出値

SF 2-A12
SF 2H-A12
排出サウンドプレッシャーレベル (LpA)
72 dB(A)
76 dB(A)
サウンドプレッシャーレベルの不確実性 (KpA)
3 dB(A)
3 dB(A)
サウンドパワーレベル (LWA)
83 dB(A)
87 dB(A)
サウンドパワーレベルの不確実性 (KWA)
3 dB(A)
3 dB(A)
合計振動値

SF 2-A12
SF 2H-A12
金属への穿孔の排出振動値 (ah, D)
1.7 m/s²
1.7 m/s²
金属への穿孔の不確実性 (K)
1.5 m/s²
1.5 m/s²
コンクリートへの回転 + 打撃の排出振動値 (ah, ID)
·/·
12.9 m/s²
コンクリートへの回転 + 打撃の不確実性 (K)
·/·
1.5 m/s²

作業準備

警告
負傷の危険 意図しない始動!
  • バッテリーを装着する前に、バッテリーを装着する製品のスイッチがオフになっていることを確認してください。
  • 本体の設定、またはアクセサリーの交換の前にバッテリーを取り外してください。
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。

バッテリーを充電する

  1. 充電の前に充電器の取扱説明書をお読みください。
  2. バッテリーと充電器の電気接点は汚れがなく、乾燥していることを確認してください。
  3. バッテリーは許可された充電器で充電してください。

バッテリーを装着する

警告
負傷の危険 短絡あるいはバッテリーの落下!
  • バッテリーを装着する前に、バッテリーの電気接点と製品の電気接点に異物がないことを確認してください。
  • バッテリーが正しくロックされていることを常に確認してください。
  1. はじめてお使いになる前にバッテリーをフル充電してください。
  2. ロックの音が聞こえるまでバッテリーを製品へとスライドさせます。
  3. バッテリーがしっかりと装着されていることを確認してください。

バッテリーを取り外す

  1. バッテリーのリリースボタンを押します。
  2. 本体からバッテリーを抜き取ります。

ベルトフックを取り付ける(オプション)

警告
負傷の危険。 本体が落下してご自身あるいは他の方が怪我をする恐れがあります。
  • 作業を開始する前に、ベルトフックが確実に固定されていることを確認してください。
ベルトフックを使用すると、本体を作業ベルトに差し込んで保持することができます。ベルトフックは、体の右側で使用するようにも左側で使用するようにも取り付けることができます。
Image alternative
  1. バッテリーを取り外します。
  2. ベルトフックをインパクトレンチ脚部の開口部に差し込みます。
  3. ベルトフックを 2 本のねじで固定します。

作業

注意
損傷の危険 不正な取扱い!
  • 作動中は、回転方向および/または機能選択用スイッチを操作しないでください。
本書および製品に記載されている安全上の注意と警告表示に注意してください。

先端工具を装着する

  1. 正回転/逆回転切替えスイッチを中立位置にするか、またはバッテリーを本体から取り外します。
  2. クイックリリースチャックを開きます。
  3. 先端工具をチャックへ装着し、クイックリリースチャックをしっかりと回します。
  4. 先端工具がしっかりと固定されているか確認します。

速度を選択する

速度選択スイッチはモーターが停止している場合にのみ操作することができます。
Image alternative
  • 速度を選択します。

トルクを設定する Image alternative

  • 希望のトルクを設定します。
    • トルクはねじ締め機能  Image alternative においてのみ制限されます。

正逆回転を設定する

モーター回転中は、ロック機能によりスイッチの切り替えができなくなります。
中立の位置では、コントロールスイッチはブロックされます(スイッチオンロック)。
Image alternative
  • 正回転/逆回転切り替えスイッチを希望の回転方向に設定します。
    • モーター回転中は、ロック機能によりスイッチの切り替えができなくなります。中立の位置ではスイッチはブロックされています(スイッチオンロック)。

機能を選択する

SF 2H‑A12
Image alternative
  • 希望の機能を選択します。

ねじ締め

  1. 機能設定リングをねじ締め機能 Image alternative の位置にします。
  2. トルク設定リングで希望のトルクを設定します。
  3. 正回転/逆回転切替えスイッチで希望の回転方向に設定します。

穿孔(回転のみ)

  1. 機能設定リング/またはトルク設定リングを穿孔機能 Image alternative の位置にします。
  2. 正回転/逆回転切り替えスイッチを正回転の位置にします。

打撃+回転

SF 2H‑A12
  1. 機能設定リングを打撃+回転機能 Image alternative の位置にします。
  2. 正回転/逆回転切り替えスイッチを正回転の位置にします。

スイッチオン

  • コントロールスイッチを押します。
    • 押し込みの深さにより回転数を制御できます。

スイッチオフ

  • コントロールスイッチから指を放します。

先端工具を取り外す

  1. 正回転/逆回転切替えスイッチを中立位置にするか、またはバッテリーを本体から取り外します。
  2. クイックリリースチャックを開きます。
  3. 先端工具をチャックから引き抜いてください。

手入れと保守

警告
バッテリーを装着した状態における負傷の危険
  • 手入れや保守作業の前に必ずバッテリーを取り外してください!
製品の手入れ
  • 付着した汚れを慎重に除去してください。
  • 汚れが付着している場合は、通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
  • 必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
  • 本製品の電気接点を清掃するには、清潔な乾いた布を使用してください。
Li-Ion バッテリーの手入れ
  • 通気溝が詰まっているバッテリーは決して使用しないでください。通気溝を乾いた柔らかいブラシを使用して慎重に掃除してください。
  • バッテリーを不必要に粉じんや汚れに曝さないようにしてください。バッテリーは、決して高い湿度に曝さないでください(例:水中に沈める、あるいは雨中に放置する)。
    水分が浸入したバッテリーは、損傷したものとして取り扱ってください。そのようなバッテリーは不燃性の容器に隔離し、Hilti サービスセンターにご連絡ください。
  • バッテリーには、本製品に使用しているのではないオイルやグリスが付着しないようにしてください。バッテリーに不必要な粉じんあるいは汚れが堆積しないようにしてください。バッテリーは、乾いた柔らかいブラシまたは乾いた布で清掃してください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
    バッテリーの電気接点に手を触れないでください、また、工場出荷時に塗布されているグリスを電気接点からぬぐい取らないでください。
  • 必ず少し湿した布でハウジングを拭いてください。シリコンを含んだ磨き粉はプラスチック部品をいためる可能性があるので使用しないでください。
保守
  • 目視確認可能なすべての部品については損傷の有無を、操作エレメントについては問題なく機能することを定期的に点検してください。
  • 損傷および/または機能に問題のある場合は、本製品を使用しないでください。速やかに Hilti サービスセンターに本製品の修理を依頼してください。
  • 手入れおよび保守作業の後は、すべての安全機構を取り付けて、それらが問題なく作動するか点検してください。
安全な作動のために、必ず純正のスペアパーツと消耗品を使用してください。本製品向けに Hilti が承認したスペアパーツ、消耗品およびアクセサリーは、弊社営業担当または Hilti Store にお問い合わせいただくか、あるいは www.hilti.group

バッテリー式工具およびバッテリーの搬送および保管

搬送
    注意
    搬送時の予期しない始動
  • お使いの製品は、必ずバッテリーを装着していない状態で搬送してください!
  • バッテリーを取り外してください。
  • バッテリーは決して梱包しない状態で搬送しないでください。搬送中のバッテリーは、他のバッテリー電極と接触して短絡の原因となることを防ぐために、過大な衝撃や振動から保護し、あらゆる導電性の物体あるいは他のバッテリーから隔離する必要があります。バッテリーの搬送に関する各国(地域)の規則を遵守してください。
  • バッテリーは郵送しないでください。損傷していないバッテリーを送付する場合は、運送業者を手配してください。
  • 使用の前にその都度、また長距離の搬送の前後には、製品とバッテリーに損傷がないか点検してください。
保管上の注意事項
    警告
    故障したあるいは液漏れしたバッテリーによる予期しない損傷
  • お使いの製品は、必ずバッテリーを装着していない状態で保管してください!
  • 製品とバッテリーは涼しくて乾燥した場所に保管してください。製品仕様に記載されている温度の限界値に注意してください。
  • バッテリーは充電器内で保管しないでください。充電の後は、必ずバッテリーを充電器から取り出してください。
  • バッテリーを太陽の直射下、熱源の上、窓際等で保管しないでください。
  • 製品およびバッテリーは、子供や権限のない人が手を触れることのないようにして保管してください。
  • 使用の前にその都度、また長期にわたる保管の前後には、製品とバッテリーに損傷がないか点検してください。

故障時のヒント

この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。

故障時のヒント

この表に記載されていない、あるいはご自身で解消することのできない故障が発生した場合には、弊社営業担当または Hilti サービスセンターにご連絡ください。
故障
考えられる原因
解決策
本体が作動しない。
バッテリーが完全に装着されていない。
  • バッテリーを「カチッ」と音がするまでロックする。
バッテリーが放電している。
  • バッテリーを充電する。
コントロールスイッチが押せない、あるいは動かない。
正回転/逆回転切り替えスイッチが中立位置。
バッテリーの消耗が通常よりも早い。
周囲温度が低すぎる。
  • バッテリーをゆっくり室温まで暖める。
バッテリーが「カチッ」と音がするまでロックされない。
バッテリーのロックノッチが汚れている。
  • ロックノッチを清掃してバッテリーをロックする。問題が再発する場合は Hilti サービスセンターに連絡する。
本体あるいはバッテリーが熱くなる。
電気的故障。
  • 本体の電源を直ちに切ってバッテリーを取り外して観察する、バッテリーを冷まして Hilti サービスセンターに連絡する。
本体に負荷がかかり過ぎている(適用基準を超えている)。
  • 用途に適した本体を選択する。

廃棄

Image alternative Hilti 製品の大部分の部品はリサイクル可能です。リサイクル前にそれぞれの部品は分別して回収されなければなりません。多くの国で Hilti は、古い電動工具をリサイクルのために回収しています。詳細については弊社営業担当または Hilti 代理店・販売店にお尋ねください。
Image alternative
  • 電動工具、電子機器およびバッテリーを一般ゴミとして廃棄してはなりません!

RoHS(有害物質使用制限に関するガイドライン)

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下記のリンクより、有害物質を記載した表を確認できます:
  • SF 2-A12:qr.hilti.com/r9940030
  • SF 2H-A12:qr.hilti.com/r9940033
本書の最終ページに RoHS 表にリンクした QR コードがあります。

メーカー保証

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